たまたまな日々・「もっと働かせろ」じゃなくて「賃金アップはよ」
それにつけてもナラティブの怖さよ。
ナラティブってエンパワメントにもつながる大事なアクションですけれども、自分にとって都合の良いストーリーとその視座を、かぽっと他人にかぶせることもできるツールだなあと思う今日この頃。インスタとかTikTokで、高市さん推しの感動動画がちょいちょい流れてきて恐ろしく思っています。ソース不明のままに「美談」や「武勇伝」が拡散されていく。
こういう美談や武勇伝に心をつかまれ、自分の期待をそこに乗っけていく人もいるのでしょう。もはや事実かフェイクかはどうでも良く、自分の気持ち良さを満たしてくれる存在にすべての期待を乗せまくる。だから「リーダーが変わるとこんなにもスピード感って変わるもんです?」「どんだけ足引っ張る人たちがいたのか。。と。」ってなる。
スパイ防止法とか国旗損壊罪とか労働時間の上限を規制緩和とか言ってる内閣の支持率の高さに恐怖しかないです。「スパイ防止法を嫌がる人はスパイなんですかー?🤪」が粋な論破だともてはやされているのをThreadsで見かけて、「言葉が通じない」ってこのことだよなと思っています。
さて、今日も告知からです!
11月16日(日)フェミトーク!@京都・大山崎COFFE ROASTERS
好評企画の4回目!
たまかさんの取材に基づくリアルな話、身の回りのモヤモヤや時事ネタなど、毎回とっても盛り上がります。今回もきっと話は尽きません◎
@ogawatam
#小川たまかさんとフェミトーク
oyamazakicr.thebase.in/items/102449706 [イベントチケット]小川たまかさんとフェミトーク!4回目!【2025/11/16(日)開催】 | 大山崎 COFFEE ROASTERS -----------------------------------☆購入前にご一読ください☆・こちらの商品はイベント oyamazakicr.thebase.in
大山崎COFFE ROASTERSさんでのフェミトークはもう4回目になります。半年に1回ほどのペースで開いておるのですが、お菓子食べたりコーヒーを飲んだりしながら軽くトークして、終わったら残ってくれたみなさんとお話しして、楽しいひととき。お客さんは20人ほどの小さな会ですが、だからこそ話せる話っていうのがあり。
申し込みはこちらから。いつも満席となり、今回も半分くらいまでチケットが売れているので、検討中の方はお早めにどうぞ!
店主のまゆみさん&佳太さんはこんなお二人ですよ!
▼京都のコーヒー焙煎所店主からの「お願い」。対等な関係は2人だけではつくれない(2023.06.22/OTEMOTO)
それから、現在発売中のBIG ISSUEの中で、ドキュメンタリー映画『女性の休日』について監督たちへのインタビューを担当しています。
パメラ・ホーガン監督と制作プロデューサーのフラプンヒルドゥル・グンナルスドッティルさんに、ライターの #小川たまか さんがインタビュー🖊
ご存知の方が多いと思いますが、ビッグイシューは「ホームレス状態の人に雑誌販売の仕事を提供し、自立を応援する社会的企業」です。全国の街角に販売員の方が立っていますので、見かけたらぜひ〜〜。
▶︎販売場所
定期購読やバックナンバーの通信販売もあるよ。
去年の今頃の話
去年の今頃は、一生懸命アンちゃんの介護をしていた。もうだいぶ昔のような気がするから不思議です。アンちゃんの写真をプリントアウトして飾ろうと思っているのだけど、そろそろ一年経つのにまだやっていない。
アンちゃんの命日は11月20日で、去年はそこから年末までが怒涛でした。
11月28日に元岸和田市長の件が始まって連日大阪に通う毎日になり(京都から大阪って案外遠いので、よっこらしょって気合いを入れないと行けない)、12月10日には大阪地検の元トップが無罪主張に切り替えることがわかり、12月13日に那覇地裁で米兵の判決があり、12月18日に大阪高裁で滋賀医大生事件で逆転の無罪判決、からのフラワーデモ。こうして振り返ってみて、私珍しく頑張ったなと。
忙しく体を動かしていたおかげで、悲しみが紛れたのはあったかもしれない。
しかし忙しさ&寒さのせいで体調を著しく壊し、年明けの2月初旬頃まで安定しなかったです。そして今年はずっとその余波の中で過ごしている気がする。
今年の冬は風邪を引かないようにちゃんとタンパク質とビタミンを摂取して、毎日お風呂に入ろうと思います。体は資本だよ。
写真を見返すと、アンちゃんってほんとカメラ目線が得意だな。
労働時間の上限を規制緩和の話
▼高市首相!労働時間規制緩和は「愚策」です。
私もとんでもない愚策だと思うけれど、「高市さんは俺たちの救世主」と信じている人たちにはこういう説明はもはや届かないのだと思う。彼らは「働きたい人が働けないなんておかしい!」を連呼するばかり。彼らが「働きたい」と思っているのは、ほとんどの場合「もっと稼ぎたいから」だが、その思考が経営層に向けて「賃金を上げてほしい」「待遇を改善してほしい」と訴える方向へは向かない。
「優秀な経営層」に雇われて「働かせてもらっている」のだから「もっと真面目に働かないといけない」と思っている。「もっと働けるようにしてくれる高市さんは素晴らしいトップである」と。ある意味でとても善良なのだが、反面、自分たちが搾取される労働者としての人生を生きていることに気づきたくないからなのだと思う。
今のままであなたたちは充分に頑張って働いているので、それで生活に不安があるんだったらそれは物価だけ高騰して賃金が上がらないこの国に問題があるんやで、他の国は順当にお賃金上がってるんやで、賃金アップを求めずに労働時間の規制緩和を喜ぶのは肉屋を支持する豚やで……、と言いたい。
しかしそれで伝わらないのであれば、「労働時間を長くすると生産性はむしろ落ちる」とか、「事故が発生して死人が出る(たとえば長時間労働のトラック運転手が過労から居眠り運転をする)」とか言った方がいいのだろうか。参考の一例
本当に危機感しかない。一人ひとりが言論を持って対抗するしかないのだと思います。