【たまたま通信】虚偽DMCA(著作権侵害通報)を刑事告訴した結果、相手に前科がつきました(the letter版)
こんにちは。今日はご報告です。
こちらでツイートした通り、2020年6月に私に対して虚偽のDMCA通報を行い、アカウントを一時凍結させた人が略式起訴→罰金刑(30万円)となりました。この人には前科がついたことになります。
以前の記事(ネットの嫌がらせについて刑事告訴した件)でも詳しく書きましたが、DMCA通報とは著作権侵害通報のことで、当時はこれを行うとたとえ虚偽であっても一発でアカウントを凍結させることができました。
犯人は私がツイッター上にアップしていた画像(私が自分で撮影した海の写真とか)を勝手に他のサイトにアップし、「このサイトに投稿した自分の画像を勝手に使われている」と虚偽の通報をツイッター社に行いました。悪質〜。
犯人の罪名は著作権法違反です。
●刑事処分が出るまでの経緯
2020年6月23日…1回目の虚偽DMCA通報
→25日に弁護士さんと一緒に警察に相談。その後30日に2回目の虚偽DMCA通報。著作権侵害で捜査に。
2021年9月…犯人を特定、家宅捜索
2021年12月…書類送検
2022年11月…略式起訴、裁判所が即日罰金命令(30万円)
警察に行ったのは最初の相談時(2020年6月)と、事情聴取時(2020年9月頃)、犯人が特定されて正式に告訴した際(2021年9月)の3回です。
書類送検後は弁護士さんと一緒に検察にも1回行きました。
●今だから言う、ちょっと面白かったこと
最初に相談に行ったとき、これは偽計業務妨害にならないのかっていう話を弁護士さんがしてくれて、途中から刑事課の刑事さんたちが3人ぐらい聞き取りに来ました。
1人は「Hawaii Police」ってロゴの入ったTシャツを着たイカつい体育会系の男性、もう1人は細身で背が高くて星の王子さまの手帳を持った男性。もう1人は奥の方にいてよく見えなかったけれど、背が低くて角刈りの人。
それまで話を聞いてくれてた生活安全課の人たちは役所の人っぽい雰囲気だったので、刑事課になると途端にキャラが立つのかなって面白かったんですけど、数分だけ話したところでハワイも王子も渋い顔に。
「いや先生、これで偽計業務妨害になりますかね」
って弁護士さんに話し始め、あ〜、この雰囲気、告訴させてもらえないんだな〜って思いました。
弁護士さんもいろいろ言ってくれたものの結局無理そうで、譲らないハワイ、目を伏せる王子。言いづらいこと言わせてるこの雰囲気。これもう別れ話やん……。思わず遠い昔の失恋のトラウマがよみがえりそう……。
ごめんな、俺がいなくても元気でやってくれや……、みたいな感じでハワイと王子、もう1人が出て行った後、私と弁護士さんは「やっぱ刑事のハードルは高いんか」ってしょんぼりしてました。
ところが、帰り支度をまとめようとした、そのとき。
それまで刑事課の刑事さんたちに場所を譲って横で見ていた安全課の人たちが、「それじゃあこちらで聞きますので、どうぞ〜」と。
偽計業務妨害は無理だけど著作権侵害ならやれそう、そして偽計業務妨害だと刑事課マターだけど、著作権侵害は生活安全課ってことだったっぽいです。
それならそうと最初から言ってくれんかい。こちとら何がなんでも偽計業務妨害と思ってたわけでもない。
もうそれからは、大好き(LOVE)生活安全課です。
20代後半ぐらいの若い警察の人が「自分ツイッターやったことなくて、この件で初めてアカウント作ってみたんですよ〜」って言いながら一生懸命、調書を取ってくれました。「ツイッターなんて、やらんほうがいいですよ……」と言った気がする。
あの人の良さそうな、今度初めての子どもが生まれると言っていた刑事さんが、ツイッターで闇堕ちしていないといいなと思います。
●ひとまず良かったけど…
虚偽DMCA通報されてから2年半近く時間はかかりましたが、ひとまず良かったです。
実はもうちょっといろいろあって、申し訳ないのですが↓こちらの月額課金の有料記事の中で書いています。
犯人の動機(?)とか、検察に行ったときのこととかは初月は無料なので、良かったらぜひ。
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