【たまたま通信】フェミを叩きたいからって青年会議所(JC)を擁護するのはさすがに悪手

君と悪手
小川たまか 2021.07.02
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 沖縄、梅雨が明けたってよ。 沖縄行きたい!

 さて今回は、国分寺青年会議所(JC)が作成した市長選挙の公開討論会告知ポスターについて。

 私は↑こちらのニュースで見るまで、このチラシがネット上で顰蹙を買っていたことは知らなかったです。記事への反応を見ても、この記事で初めて知った!って人の方が多かったのじゃないかな。

 知らない人は、まずリンク先のチラシデザインを見てください。

 見ました?

 いやあ、なんていうかもう。

 私も全然センスの良い方ではないし、デザインした人が一生懸命やったのであれば悪く言うのも気が引けるけれども、これはひどすぎるだろ……。壇蜜の魅力を台無しにした宮城県PR動画を思い出した。

 1990年代のプリクラにありそうな背景と「討論会チラシ」というテーマから考えてまったく必然性のないハートの赤いリボン、彩度や明度を調整した気配がない写真、白のセットアップに黒の厚底サンダルというセンス、そして違和感しかないクラッチバッグ……。

 当然のことですが、モデルさんもクラッチバッグも悪くありません。悪いのはJC(青年会議所)です。「モデルを批判するのか、女の仕事を奪うのは女だ!」みたいな無茶な論点ずらしするおバカさんのせいでわざわざモデルさんは悪くないです、って当たり前のことを書かなきゃいけないの超面倒だよな。

 いや、ダサいのは悪いことじゃない。努力しても変えられないことはある。けれど、「若い世代に興味を持ってもらえるデザインを念頭に検討した」って言われたら突っ込まざるを得ないですよね……。

 JC(日本青年会議所)は全国各地に拠点を持つ公益社団法人ですが、Wikiを見るだけでも過去に数々の問題があることがわかります。中でも「女体盛り事件」(1998年)、「強制わいせつ事件」(2003年)、「八尾JC傷害致死事件」(2006年)は有名。

 八尾JC傷害致死事件は、JC会員の男性が新人メンバーにがふざけてウォッカをかけた上に火をつけ死亡させたとんでもない事件です。これらの事件は15年以上前のものとはいえ、組織の体質としてパワハラ・セクハラの温床だったんだろうな〜ってイメージは今も拭えていません。

↓こちらは2006年に書かれたブログ。今読んでもパンチがあるのでぜひ。

 2018年には「宇予くん」騒動もあったしね。

 なるほど、これだけ前科のある団体がこういうチラシを作るのかという納得感があります。ていうかさ、JCの過去を知ってるこっちからしたら、「いまだにJCは飲み会にコンパニオン呼んでるから、若者=こういうイメージ、になるんじゃないの?」としか思えんのです。

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