たまたまな日々・8月21日(金)

好きだから迂闊に近寄れないもの……からの少女漫画の話
小川たまか 2026.08.21
読者限定

 夏といえば素麺。

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 私は素麺が大好きなのですが、もうしばらく食べていません。

 その理由は、素麺って食べても食べてもまだ食べ足りないから。食べ終わりがわからず、お腹がいっぱいになってもなお「ああ、まだ食べたかったな……」という未練が残るだけなので、迂闊に手を出せない。恋焦がれて遠くから見守るだけの存在です。もしかして、好きすぎて滅!ってこういうこと?

 虜になるから手を出しづらい存在でいうと、他には漫画があります。没頭し過ぎるのが怖いので用法・用量を守って正しく使うのを心がけているというか。それでも電子書籍の中には日々たまっていくのだけれど。

 何度か書いていますが、私が生まれ育った家庭は全員漫画好きで、少女漫画も少年漫画も両親と姉みんなで読んでました。そんな昭和の漫画好きにとって大ニュースだったのがこちら。

▼「ぼくの地球を守って」実写ドラマ化、木蓮役は広瀬アリス 来年秋にアマプラ独占配信(コミックナタリー/8月21日)

 マジなのか……!

 この漫画を知らない人そっちのけで、このニュースを見たときの私の脳内を再現すると「広瀬アリスが主役? あー、名前が同じだから? でもありすは高校生だからさすがに無理があるのでは? あっ、木蓮役って書いてある! それならわかるかも。えっ、ってことはありす役は別にいるの? えっ、でも木蓮役が先に発表ってことはあっちのパートを重んじでやるの? どうしよう、気になっちゃう!」です。わけわからないだろ?

 順を追って説明すると、『ぼくの地球を守って』(日渡早紀/白泉社)の主人公は坂口亜梨子(さかぐち ありす)という女子高生なのですが、あるきっかけから、自分には前世の記憶があることに気づきます。その前世とは月で暮らしていた異星人の科学者で、亜梨子はそこで、木蓮という女性でした。同じように月で暮らしていた他のメンバー(木蓮を含め男女7人)が現代の日本に転生していることを知り、その仲間と交流するうちに、前世の記憶が日々鮮明になっていき……というお話。

 10代前後の女子にとって「前世の記憶」とか「前世の恋人」といった言葉はとっても甘美であり、惹かれるものでした。前世記憶ブームを引き起こしたとも言われており、当時「私が木蓮です」というファンレターが作者の元に来ることもあったとか。

 原作は1986年〜1994年まで連載されていて、全21巻。私は途中あたりで展開についていけなくなった部分もあったけれど、結局最後まで読んだなあ。

 昭和の漫画なので令和の感覚で捉えると「あれはダメだろ……」って部分がいくつかありますけれども、そのあたりはまあ適切に処理されるのではないかと思っております。メインターゲットはどのあたりに設定しているんだろうっていうのが気になる。40〜50代なのかなあ。

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