たまたまレビュー#1 『ダーリンはネトウヨ』
韓国人留学生が見たリアルな日本社会
小川たまか
2024.01.14
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たまたまレビューでは、書籍・漫画・映画・ドラマなどのレビューを思ったままに書いていきたいと思います。大体日曜日の午後に更新します。
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今回の漫画
『ダーリンはネトウヨ 韓国人留学生の私が日本人とつきあったら』(クー・ジャイン著、金ミンジョン訳、Moment Joon解説/明石書店2023年10月20日)
▼出版社紹介ページ
簡単なあらすじ
韓国から日本の大学に留学したうーちゃん。オーケストラサークルに入るけれど、自分が周囲に馴染めているのかいまいち自信が持てない。楽器の演奏で遅れを取りたくないからと、夜の自主練に励む。しばらくしてサークル内で友達もでき、夏合宿ではサークルの先輩いっしーから交際を申し込まれる。
いっしーは優しいところもあるけれど、「海苔を消化できるのは日本人だけ」「日本語って世界一難しい言語の一つなんだって」などの言葉にうーちゃんは違和感を覚える。二人の交際はうーちゃんの大学生活を通して続くが、「竹島についての韓国の主張を調べて」「韓国人なまりの日本語が生理的に無理」といったいっしーの言葉に、うーちゃんは徐々に疲弊していく。そして……。