たまたまレビュー#24 『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

没入とジャーナリズム
小川たまか 2024.11.30
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たまたまレビューでは、書籍・漫画・映画・ドラマなどのレビューを思ったままに書いています。大体週末の午後に更新します。

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今週の一本

▼『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(アレックス・ガーランド監督)

簡単なあらすじ

 19の州が離脱し、内戦状態となったアメリカ。各地で武力衝突が起こり、大統領の命を狙い独立を目指す勢力が優勢の状況に。他国の戦場を撮影してきたフォトジャーナリストであるリー・スミス(キルステン・ダンスト)は、ジャーナリスト仲間であるジョエル(ワグネル・モウラ)、サミー(スティーヴン・ヘンダーソン)とともに、すでに14カ月の間、取材を受けていない大統領のインタビューをしようと、ニューヨークからホワイトハウスへ向かうことにする。その車に、リーに憧れるジャーナリスト志望のケイリー(ジェシー・カレン)が同乗を申し出、リーは渋々了解する。

※注意

 内戦状態のアメリカが舞台で、主人公は戦場ジャーナリストなので、回想を含め、武力衝突などの中で人が死ぬ場面が多い。私は普段なら積極的に見ないタイプの映画なのだが、タイミング的に考えていたことと一致して、興味深く見た。以下、あまりネタバレにならないように書きます。

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