【たまたま通信】soar元理事の性加害と、soar現理事の二次加害について

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小川たまか 2021.05.10
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 5月6日にYahoo!ニュース個人で記事を公開しました。

 知らない方のために手短にまとめると、soarというNPO法人が理事の男性を解任したことを3月末に発表。この男性(鈴木悠平氏)は「LITALICO発達ナビ」という、発達障害のポータルサイトでも編集長を務めていた人でした。

 その後明らかになった解任理由は、鈴木氏が複数の女性に性加害をした、というものでした。

 soarは障害や病気などの困難を抱える人に寄り添うことを掲げた同名のメディアを運営していて、LITALICOも障害者向けの就労支援が主な事業です。

 いわゆる「善きこと」をしている団体で起こった、性暴力です。

 少し話を飛ばしますが、5月8日になって、soarの理事で、日本最大級のオンラインカウンセリングサイトを運営するcotree代表の櫻本真里さんのツイートが炎上しました。

 すでに該当のツイートは削除されているのでスクショなど載せませんが、まあ要約すると「許せないの連鎖はダメだ。許すのが良きこと」みたいな感じでした。

 鈴木氏の性加害についてのこととは言及されていませんでしたが、タイミング的に被害者に向けて言っていると捉えられてもしょうがない投稿であり、批判が相次ぎました。

 櫻本さんはツイートを削除しましたが、9日に連ツイ。

櫻本真理 cotree/CoachEd CEO
@marisakura
わたしが「許す」をテーマにした記事をシェアして「許せないことは本人と周囲にとっても苦しいので許せるといい、怒りの連鎖で傷つく人が増えないといい」と発言したことで、多くの方に批判をいただいています。申し訳ありません。
まずは、この発言は誰かに許すことを強要する意図ではありませんし、
2021/05/09 01:04
22Retweet 178Likes

 ここから始まる連ツイの中で、苦しみを安全な場所で言葉にする必要はあると言いつつも「その『安全な場所』がSNSだとはどうしても思えていません」とあることから、やはり8日のツイートも、鈴木氏からの性加害をツイッター上で告発した女性や、彼女を支持した人たちへ向けられたものなのかなと思います。

 ちなみに櫻本さんは4月19日にも、「SNSで見えている情報は本当に断片的で、それに基づいて怒ることも悲しむことも全くの見当違いであることが多いと認識したうえで怒ったり悲しんだりしたほうがいい(後略)」というツイートをしていました。

 「早く許した方がいい」というのはハラスメントや性暴力、性差別の被害者に向けられやすい典型的な二次加害です。また、理事の立場で何か知っていることを匂わせつつ、「断片的な情報で…」と牽制するようなツイートをするのはちょっと疑問です。

 ただ、理事なのに第三者的視点で語ってるのはなぜ?という点も含め、彼女のツイートの問題点はすでにじゅうぶん指摘され批判されていますので、これ以上は書きません。一点だけ。このような二次加害がネット上の複数の場所で行われたことが、私がYahoo!ニュース個人で記事を書いた直接的な理由のひとつです。

 二次加害を行った関係者が櫻本さんだけではないことは、soarの代表・副代表も把握しているのではないかな……とも。

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