たまたまな日々・京都観光のお話
ここへ来て連日35度超えなのはどうして。
京都観光
今週は他県から来てくれたお友達のSさんと2日ほど京都観光しました。京都に住んでいても、住んでいるからこそ普段はあんまり観光スポット行かないから人が来てくれる機会はとても貴重。
京都観光の参考になるかもしれないから行ったところ書いておきますね。
1日目:丸太町駅近くの人気レストラン「グリルデミ」でお昼を食べようとしたところ、行列だったのでやめて、近くの和食屋さんで天ぷらとお刺身の定食を食べる
→ お店の前にあった雑貨も売ってるギャラリースペース「アートステージ567」が良さそうだったので入る。野間五月さんという作家さんの個展をやっていて素敵だった。
→タクシーで京セラ美術館へ移動。「女性が描く女性たち」展を見る。すっごく良かった。おすすめです。来週まで!
作品数は思ったより少なかったのだけど、なんだかすべての作品に腹落ちした。私に向かって話しかけてくれてると思った。絵の中の女性たちの着ているものや身につけている小物が、全部彼女たちがなぜこれを選んだのかを想像できる気がして。男性の描く美人絵って、基本コンサバっぽい服装なんだなあと思ったりした。
京セラ美術館、今日は搬入作業のために入れるスペースが限られてますとのことだった。見たらクレーンを使って作業していた。何かと思ったらアレでしたよ。
ほら、村上隆のやつ。あのVUITTONの箱に乗ってたやつが解体されていたのであった。むしろこちらの光景の方がレアなのでOK。
→続きまして、歩いて青蓮院まで移動。ここはお庭がきれい。ちょうど満月にお焚き上げするという「当病平癒 身体健勝」の護摩木があったのでアンちゃんが良くなりますようにとお祈り。
→知恩院の横を歩いて円山公園まで。ちょっと休んでから、京都のインスタ映えカフェNO.1「デザートカフェ長楽館」へ。
閉店間近の時間で空いていたけれど、ケーキは売り切れが多かった。ショートケーキを食べて外へ出るともう真っ暗。八坂神社を歩く。八坂神社は、以前乗ったタクシーの運転手さんが「僕、見える人なんですけど、八坂神社は丸くて大きい光に包まれてます。いいとこです」って言ってたのでパワスポです。たぶん。
ここから徒歩で三条京阪まで歩き、途中にある人気の町中華「マルシン飯店」の行列を確認する。マルシン飯店、いつか行きたいけどまだ行ったことがないのです。
→三条京阪から東西線で烏丸御池で降りて、ディナーは「To.」。ここは予約取りづらい人気の居酒屋さんです。メニューが全部「食べたことない味でおいしい!」ってなるので、おすすめだよ。
鮎とモロヘイヤと山椒で焼きそばって! そんなんできひんやん普通、To.さん半端ないって。おいしく過ごして解散。
2日目:午前中は原稿を書いていたので、お昼から京都府庁で待ち合わせ。京都府庁は旧知事室とか旧議会場が開放されて見学スペースになっている。知ってました? 私は知らんかった。
椅子は座っちゃダメって書いてあった。天井高くて立派!
→この後、京都府庁の中にあるカフェ「salon de 1904」でお昼ごはん。京都府庁の旧本館が1904(明治37)年に建築されたからこの名前らしい。Sさんは午前中に京都文化博物館で開催中の石崎光瑤展に行ったそうで、すごく良かったとおすすめされた。石崎さんって私は知らなかったんですけど、花鳥画を多く描きながら登山家としても有名だったんだって。
→食べ終わった後は堀川通りをバスで北上しまして、高麗美術館へ。
日本で唯一の韓国専門の美術館なのだそう。1918(大正7)年に日本に渡り、苦労して実業家となった鄭詔文氏が集めた美術品が展示されています。今はチェッカド展を開催中でした。チェッカドというのは「文房図」とも呼ばれ、本や文房具、宝物(今の目からすると雑貨に見える)などが描かれた絵。遠近法が使われていないのが面白くってずっと見ちゃう。
↑この奥の真ん中のポストカードに描かれているのがチェッカドです。多少わかりづらくてごめん。
高麗美術館の2階ベランダには人が入れそうな大きな甕がたくさん置いてあった。キムチや味噌をつけたものだそう。その甕を見ていたら、韓国に詳しいSさんが「怪物」っていうドラマの話をしてくれた。えっ、怖そう。ネトフリで視聴できるって。
高麗美術館のインスタに登録したらポストカード(100円)を1枚もらえたよ。
→ここからタクシーに乗りまして、今宮神社にあぶり餅を食べに。
京都に住んでいるのに京都のこと全然知らなくって、このあぶり餅もSさんに教えてもらって初めて知りました。有名なんですってね……!!
それで、これも行くまで知らなかったんですけど、今宮神社のすぐそばに、ほとんど同じような店構えで2つあぶり餅屋さんがあって、出てくるあぶり餅も、給仕システムもほとんど同じなんだけど別の店なの。
ひとつは元祖「一文字屋和輔(通称:一和)」さんで、もうひとつは「本家 根本 かざりや」さん。一和さんは長保2年(西暦1000年/平安時代)創業で、1000年以上続いている。1000年て。そしてかざりやさんは、寛永14年(1637年/江戸時代)にできたそう。
いや、江戸時代の創業でも十分すごいんだけど、それを聞いて思ってしまうのは、そのときすでに600年以上続いているお店の横で「じゃあ、うちも今日からあぶり餅やらさせてもらいますわ」って、一体どんな顔して言ったんです……? 京都やぞ。暖簾分けではなさそうだし。想像するだにハラハラする。でもきっとこうなんか稀に見る人たらしがぬるっと参入したんじゃないかと想像する。
せっかくだからどちらも食べ比べてみました。どっちもおいしかったけど(ここでしか食べられないものの味がした)、かざりやさんの方がちょっとだけ甘め、一和さんの方が渋い味ですね。ロケーション最高だったのでここは来て良かった!
でね。