たまたまな日々・夏至までのカウントダウン

都知事の学歴詐称疑惑/都庁記者クラブ/ポリタス「アートと労働」/『蘇る魚たち』/『マリヤの讃歌』/ももアン
小川たまか 2024.06.14
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 今年は梅雨が来ないのだろうか。

***

 暑いですね。毎日アイスを食べたくなる日々。昨日は今季初、アイスコーヒーを作りました。カルディで売っている水出しのやつ。

 もうすぐ私が一年で一番好きな日、夏至が来ます。あ〜、もうカウントダウンしたいぐらい好き。ウラウラァ。

 さて。

都庁記者クラブ

 小池都知事の学歴詐称について、今さらながら元側近・小島敏朗氏のインタビュー記事を読みました。文春オンラインは松本人志騒動のときから購読しているのですが、これを機に文藝春秋も年間購読申し込みしちゃった……。うう、メジャー媒体にまたお金を使ってしまった。

 でもこのインタビューは読み応えがありました。

▼「私は学歴詐称工作に加担してしまった」小池百合子都知事 元側近の爆弾告発(2024年4月9日・文藝春秋)

 2020年の都知事選、また学歴詐称疑惑を蒸し返されることに焦りを感じていた小池都知事が側近の小島氏らに相談し、小島氏らがどのようにアドバイスをしたのか、それを受けて小池都知事がどのような画策をした(と考えられる)のかが詳らかにされてます。

 私が驚くのは、これを読むと小島氏(元環境庁の官僚、元都民ファーストの会の事務総長、弁護士資格も持つ)がとても真っ当な人であること。記事の後半では、神宮外苑の樹木伐採計画や築地跡地の再開発について小池都知事が住民と対話の姿勢を持たないことや、東京五輪のIOC・JOC・電通の取り分についての言及もある。都立高校でのスピーキングテスト導入について反対した都民ファ議員3人が除名されたことも。

 また、背中を押してくれた一人は細川一さん(1970年代にチッソの内部告発を行った医師)だとも語っている。

 小池都知事の権力への阿りを指摘し、政治の場で熟議が尽くされていないことを懸念する。どうしてこんなまともな感覚の人が小池さんを担いでたん……?

 いやでも、2016年って小池フィーバーすごかったしなとも思う。当時自分が小池さんのことをどう思っていたかもはや覚えていないのだが、「支持する人の気持ちもわかる」ぐらいに思っていたのかも。その前が舛添、猪瀬だし……って思うと、つら……。小島氏の感覚では、長年都知事の椅子に座り続けることで、小池さんは権力側になっていった、と見えているのかも。そうであるならばやっぱそろそろその椅子から降りてもらいたいな〜と私は思う。小池さんに限らず、すべての長は2期までにすればいいのにね。

 話が長くなりましたが、こちらの記事。

▼舛添要一氏「馬鹿の集団」小池百合子氏の学歴詐称疑惑をマスコミが追及しない理由に私見(2024年6月13日・日刊スポーツ)

 記事から引用→「舛添氏は「都庁担当は、かつては記者の幹部への登竜門だったが、今は違い、政策の解説をしても、不勉強で質問も出ない。ある新聞社の幹部に苦情を述べたら、『済みません。あれは馬鹿の集団ですから』という自虐的な答えだった」と言及し、「小池の学歴詐称問題を伝えない責任の一端は、この『馬鹿の集団』にもあるのか」と苦言を呈した。」

 この記事でも触れられているけれど、学歴詐称について質問したフリー記者を遮って都庁担当のテレ朝記者がどうでも良い質問をかぶせた件、あまりにもあからさますぎてびっくりした。

 その後でこの記者が激詰めされている動画もあった。

 私の数少ない経験で語るのもアレだし、今回の件とは何の関係もないけれども、数年前に都庁記者クラブの記者会見に参加した際、すんごい記者クラブの雰囲気が悪かったんですよね。今でも忘れられないぐらい。

 私はその日が都庁記者クラブの取材が初めてで、勝手がわからなくて、最初、会見場と記者の待機場所を間違えていたんですね。私が座っている場所の近くで、女性記者数人と男性記者1人(話の内容から新聞記者)がおしゃべりをしていて、ここで始まるのかな?と思ったのですが、時間近くになってもその雰囲気がないので、その記者さんたちに「すみません、会見場ってどこですか?」って聞いたら、まさかの全員から無視。

 なんか「は?」みたいな感じで。カキワリ(背景)がしゃべった! いまカキワリがしゃべったぞ!みたいな変な空気になって、その記者さんたちがいっせいに黙って通路の向こうに歩いて行くので、ついて行ったらそこが会見場だった。

 大人になってからあんなに露骨に無視されたのは初めてだったのでびっくりしてしまって、全員普段どんな記事書いてるのか見せてみろやい!って思いました。

 司法記者クラブでもツン!としている記者の人はいるけれど、もうちょっとなんていうか、全体的に大人な対応をしてもらえる。都庁記者クラブで私が経験したあの空気は教室におけるいじめの雰囲気と酷似していたな〜と思い、ああいう中で仕事するのはストレスあるだろうななどと勝手に推測してしまう。

 ちなみに、私みたいなフリーランスで、しかも新聞や雑誌記者出身でもないライターを見下してくる記者の人も中にはいる。私の書く記事が気に入らない記者も当然いるだろうし、取材していてアウェイだな〜と感じることも度々あります。知人から「○○の××記者が小川さんのことを二流って言ってましたよ」って言われたこともある(※)。でもだからこそ優しくしてくれる記者の人のありがたさが骨身に染みて、わー、大好きって思います。話してくれるだけでいい人だなって思う。

(※)三流だったかもしれない/それをそのまま伝えてくる知人もどうかと思う/二流・三流でも全然構わないっていうか、ほぼ独学でその評価軸に乗れるならいい方じゃね?って思う程度の意識の低い人間です/ただしその悪意は受け取った。

 さて。

ポリタス

 お友達からおすすめしてもらったポリタスのこちらの回が良かったです。

▼アートと労働#2〈アートワーカー〉を考える|『アートワーカーズ:制作と労働をめぐる芸術家たちの社会実践』の翻訳チームのひとりで美術史研究者の高橋沙也葉さんにお話を伺います(6月8日・ポリタスTV)

 言及されている芸術家カール・アンドレとアナ・メンディエタのことを私はどちらも知らなかったんですが、メンディエタはアンドレと結婚後8カ月でマンションから転落死し、アンドレは逮捕されたけれど無罪に。その後の検証で、数々の証拠が採用されないなど問題のある裁判だったことがわかっていると。

 小田原さんと高橋さんのお話はそこから現代の日本の裁判にも及び、お二人とも当事者を支援する側として裁判を見て感じることを語られている。裁判自体の土台が男社会の中の論理で作り上げられている。私はアートに疎いのだけど、違う業界の人と同じ問題意識を共有していることが少しうれしかったです。

 さて。

演劇のお話

 先日、『蘇る魚たち』(脚本・石原燃)の大阪公演を見に行きました。男性の性被害をテーマにした作品です。

▼モトキカク第3回公演「蘇る魚たち」

 数年前に下北沢の劇場で別の劇団を見に行ったことがありますが、やっぱ劇っていうのは時と場所が変わると全然違いますね。もう1回見ることができて良かった。

 前回見たときはまだ旧ジャニーズ問題が報道されていない時期で、男性の性被害についてまだ世の中の認識がだいぶ今と違ったと思います。再演でのお客さんの反応も違うみたい。

 6月末に東京公演があるので、関東方面の方はぜひぜひ!!

 それから、こちらは明日です。

▼『マリヤの讃歌-石の叫び』6月15日(土)14時開演@かながわプラザ

コズミックシアター
@cosmic_29
『マリヤの賛歌ー石の叫び』
次回公演
2024年6月15日(土)
14時開演
地球市民かながわプラザ(神奈川県横浜市栄区)
一日限りの上演です。喫茶美術館とはまた違った、大ホールでのマリヤの賛歌。戦時性暴力についての金子順子1人芝居。皆様、是非お越しください。
ご予約は↓
nb.verda.bz/pickup/%e3%83%…
2024/04/06 08:31
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 晩年をかにた婦人の村で過ごした「日本人慰安婦」の城田すず子さん(仮名)のお話。手記をもとにした一人語りの舞台です。私は昨年、大阪のカフェでの公演を見ました。

▼当時の感想を書いたletter↓

 城田すず子さんのお名前は知っていたが、劇で見ることで彼女の人生が私の中で忘れがたいものになったように思います。今回は220人入れる劇場みたいで。すごいな。お近くの方はぜひ行ってみてください!

 今日はもう少し書こうと思っていたことがあるのですが、長くなったのでこのへんで。それではまたね!

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続きは、260文字あります。
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