たまたまな日々・「女性ゼロ」が生む二次加害
副大臣と政務官に「女性ゼロ」 “岸田内閣人事”54人全員男性(2023年9月15日)
そしてお決まりの、「女性が何人とかではなく優秀な人を登用する」発言。
『内閣改造で副大臣、政務官は女性がいない』
榛葉幹事長
『女性が何人とかそいうい時代じゃない。ジェンダーの数を云々してるのは日本だけ。優秀な女性、男性関係なく登用する。ジェンダー関係なく政治の舞台で活躍できる環境は作らないといけないが、女性が何人とか数で評価するつもりはない』
榛葉幹事長
『女性が何人とかそういう時代じゃない。ジェンダーの数を云々してるのは日本だけ。優秀な女性、男性関係なく登用する。ジェンダー関係なく政治の舞台で活躍できる環境は作らないといけないが、女性が何人とか数で評価するつもりはない』
→最後まで音声聞くと、多様性を重視して女性も男性も働きやすい環境を〜とか言ってるんだけど、記者の質問の答えになっていないはぐらかしでしかない。
フィフィ 副大臣、政務官に女性ゼロに「能力で選んでるだけ。ジェンダーレスとか言う人に限って…」
フィフィの言うことにいちいち怒っててもしょうがないけど、いい加減にしろ。
「女性ゼロ」にああまたかと思い、「性別ではなく能力で選んだら偶然男ばかりになっちゃっただけ」的な発言にさらにうんざりする。
そして、ヤフコメが「そうだそうだ、能力で選んでいるだけじゃないかー!」「フィフィ正しい!差別って言う人が差別なんですぅ!」と大合唱するのをみて、もう自分の心の傷つきを無視して無になる。
岸田首相はそんなつもりはないというのだろうが、「女性ゼロ」は結果的に差別者が「優秀な女性がいないのが悪い」と発言することを容易にする。「女性ゼロ」が女性差別に基づく一次的な加害だとすれば、「優秀な人を選んだら全員男性になった」や「優秀な女性がいないのが悪い」は二次加害、三次加害だ。
ヤフコメの人々に、女(おばさんやおばあさん)が女を選んで54人全員が女になったときにもあなたは「能力で選んだら全員女になったんだね」って思えますかと聞きたい。
例えばの話なのですが、日本の議員の比率が9対1で女性の方が多く、歴代の首相が全員女性で、首相補佐官も全員女性、大臣の男性の数もいつも少ないが少ないだけに悪目立ちする。高齢のデジタル相(女性)がUSBが何かを知らなくてもいつの間にか許されるのに、数少ない男性議員がたまに「エッフェル塔!」とかハメを外すと「これだから男はダメだ」とバチボコに叩かれるばかりか男性議員全体の質の問題かのように言われ、男性議員登用を減らす理由とされる。「男性議員は顔で選ばれたか世襲で能力がないんだからしょうがない」とヤフコメが言う。
そういう状況で副大臣、政務官54人に全員女性が選ばれたとして。
すかさず与党ではない女性議員が「男性が何人とかそういう時代じゃない優秀な男性、女性関係なく登用する」と、与党の方針を支持する姿勢を示す。彼女らの認識では「能力で選んだらたまたま女性ばかりになった」らしい。
これで男性は「おう、そうだな。能力のない男が悪いな。男だって女と同じぐらい努力すれば女と同等に登用されるのに」と思えるのか。
なぜ選んでる側にジェンダーバイアスがかかってるのではないかという可能性を、すこーん!と忘れることができるのか。
以前、とある場所でご一緒した与党批判に熱心なリベラル男性が、女性議員が増えてほしいという話の流れで「女性にもっと頑張ってもらわないと(笑)」という趣旨の発言をした。
リベラル男性でも一部の人はマジでマジでこう。
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