【たまたま通信】おせっかい接客と、ほったらかし接客
中年になって理解したほったらかし接客の心地よさ。
小川たまか
2021.04.24
読者限定
前回に引き続き、これも過去の話でたしか6〜7年前のこと。当時の共同経営者の男性と仕事関係のツテでとある公演を見に行き、その帰りにコーヒーを飲みにカフェに寄ったことがあった。夜の公演が終わった後だったので、21時とかそんな時間帯だったと思う。
私は初めて行く店だったが、彼は家が近いこともあって常連だった。古い建物の2階にあり、床もカウンターも丸テーブルや椅子も木材で統一されていて、壁は重めのグレー、照明はペンダントライト。まあ要するに、雑誌で取り上げられることも多いセンスの良い店だった。素敵な店だね〜と彼に言った。
女性客が多いのかというとそんなことはなく、私たち以外は男性の1人客ばかり、テーブル席にもう1組だけ男女カップルがいた。