たまたまな日々・7月9日(木)

シャノアール/謎解き人生/今日のキャッツ
小川たまか 2026.07.09
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 今朝からちょっと暑いぞ。

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 もしかして夏。しかし、おしゃれな人のインスタ見ると秋服を着ていて、夏の後にいつか来る秋冬を想像してさみしくなっちゃう。それがファッション業界の常識とわかってはいても、夏だけは夏をもっと見せて!って気持ちになる。

 ところで先日、通りがかったベローチェにこたつがいた。

こたっちゃん、いつバイト始めたん?

こたっちゃん、いつバイト始めたん?

 ベローチェは京都に来てからもたまーに行くけれど、看板に黒猫がいたなんてこれまで気づいてなかった。調べてみたら、2024年6月にロゴを刷新してから黒猫なんですって。由来は、ベローチェの前身が「珈琲館シャノアール」だから。シャノアールはフランス語で黒猫。やー、もうめっちゃかわいい。そのうちマグカップとか買ってしまうのだろうな。

 黒猫ってほんとこのロゴみたいなきょとん顔をしていることが多いと思う。黒くて鼻と口が見えないから目が強調されるのもあるけれど、性格がとぼけている猫に黒猫が多いんじゃないだろうかっていうのが私の持論です。とぼけていて楽観的。それが顔に出ちゃう。

見つめている先には特に何もない

見つめている先には特に何もない

 試しに「シャノアール」って呼んでみたら来ました。こっちゃんは最近、なんて呼んでもたいがい返事をする。

謎解き人生

 Threadsで見かけて、自分が考えていたことと近くてメモっちゃったポストがあった。氷河期世代の、その親、祖父母に関しての分析で、「戦争でPTSDを負って帰ってきた夫と結婚したおばあちゃん世代、その親を見て“まともな夫婦像”がわからぬまま結婚した親世代、その親に育てられたのが氷河期世代」というような内容のポストだった(実際の投稿はもうちょっと強い言葉を使っていたのでこれは要約)。

 すごく……すごくよくわかる。

 私の父方の祖父は明らかになんらかの心の傷を負っていたし、祖母も今思えば戦争時の経験からものを捨てられない人だった。私が子どもの頃、両親は毎日のようにけんかをしていて、あるときそれを言ったら母は「自分の親もこうだったからそれ以外がわからないよ」というようなことをつぶやいた。

 すでに鬼籍に入った4人の祖父母も、まだ元気に暮らしている私の両親も、対人関係での怯えや恐れ、不信、さみしさといったものがそれぞれにあり、紐解けばそれは戦争と決して無関係ではない。戦後80年近く経った今、戦争トラウマが問題提起されているのは、子や孫が自分の成長過程に及ぼした影響を知りたいという意思の表れでもあるのではないか。誰のせいにするわけではなくとも、人間は原因を知りたい。

 同世代のお友達にこの投稿を送ったら、彼女も共感してくれていた。

 私は30歳を過ぎた頃から、自分のそれまでの人生の謎解きをしている感覚があり、その謎解きによって自分の心や生活が安定した部分がかなりある。

 どうして私はこう考える癖があるのだろう? あの時の出来事は、自分のその後にどう影響したのだろう? 

 すべてに明確な答えがあるわけではないけれど、忘れたくても忘れられない記憶の破片を整理して別の経験と紐付けることで、心の中にある「自分を憎む自分」の割合を少しずつ減らしていけた。そのスペースが空くことによって、初めて自分の中に入れることができる感情もあったかもしれない。

 幼年期にしっかりと愛着形成された人たちを羨む気持ちはもちろんある。ただ、「配られたカードで勝負するしかないのさ」(byスヌーピー)であるし、自分に欠如している部分があることで出会えた表現、感情、人間関係、というものを大切にしていくほかない。

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