10月22日(木)少年院の性教育

ちょっとそこまで、の木曜日
小川たまか 2026.10.22
読者限定

 少し前のことなんですけれど。

***

 先日、とあるきっかけから少年院で行われる性教育の講義を見学させてもらいました。

 私は私みたいなフリーライターはどこでも怪しまれる存在だと思っているので、こんな公的機関からは名前と職業を伝えた時点でてっきり断られるのだと思っていました。もしくは申請書一式と秘密保持誓約書みたいなのを書いた上で審査とか。

 仲介してくれたお友達が「大丈夫だと思いますよ〜🎵」ってノリだったので、「いやいやいや、知らないかもしれないですけどフリーライターって世間からの信用がほぼゼロなので!」みたいなことを一生懸命言いました。2時間ドラマで殺される職業NO.1だし、ほんとドブを見るような目で見られるのがフリーライターなんだって!っていう、心からの説明。

 名前も「小川たまか」はペンネームなので本名伝えた方がいいですかね〜とか、当日の当日まで「行ったら入り口でやっぱりダメって言われるのでは」って怯えていました。

 そうしたら、めっちゃ優しかったんです。中の人が。

 ここまでビビっているのに当日は名刺を忘れて本当に私は一から十まで愚かなのですが、「すみません、名刺なくて」って言ったら「存じ上げてますよ〜」っておっしゃってくださって、これはなにごとかと思っていると、次にご挨拶した方は「『たまたま生まれてフィメール』読みました」って……。

 思わず真顔で言いました。「激レアさんですね」と。

 自分のイベント以外で自分の本を読んだことのある人に出会ったの、初めてかもしれません。私はあのとき今年の運をすべて使い果たした気がします。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、1833文字あります。

すでに登録された方はこちら