10月21日(水)演技について考える

からだと社会について考える水曜日
小川たまか 2026.10.21
読者限定

 今日は暑かったですね。

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 なんでこんなに暑いのかな、ホットフラッシュ?などと思っていたら気温が高かった。

 先日から何度か書いていますが、初心者向けの俳優ワークショップに通っています。

 前々回はボイトレ、前回はパントマイムでした。ボイトレの先生は、たぶんメンバーが「歌うのはあんまり……」って人が多かったからだと思うんですけれども、「感情を込めて歌ってみて」「演技と一緒です」という感情を歌に乗せるところを90分の講義で強調していて、私は歌は苦手だけれども、発声練習の方法とか、歌うときにどこで息継ぎするか、高い声をどう出すか、みたいな具体的な理論と実践を聞きたかったのでちょい残念でした。良い人そうではあったのだが。

 一方、パントマイムの先生は、ややクセありだけれども短い時間の中で理論と実践を教えてくれて面白かったです。

 例えば「春の午後、部屋の中でくつろいでいて、ふと窓を開けたくなる。窓を開けて新鮮な空気を吸う。吸い終わって窓を閉めました」というパントマイムをするとき、なぜ私は窓を閉めたのかを、説明には書いていないけれど考えないといけない。閉めるのは理由があるから。窓を開けてみたら意外に寒かった、もしくは花粉が気になったとか。その理由について動作で示してから窓を閉める。そうしないと、窓を閉める動作は必要にないことになる。などなど。説明下手かもでごめん。

 それでパントマイム、できたかできなかったかで言ったら、全っ然できない。自分ってこんなに体が動かなかったっけ?って思いましたね。子どもの頃はもうちょっと自在だった気がする。今はもう、頭で思い描くイメージ通りには体が動かない。

 ほんとーに、俳優さんってすごいんだなと思います。私もう、「この俳優さん、演技下手だねえ」とか絶対言えない。

 テレビに映ってる役者さん、舞台に立ってる役者さんは全員上手です。達者です。プロはプロです。素人はカメラの前で無駄に瞬きしちゃうし、動かなくていい動きをして、やらないといけない動きには辿り着けない。セリフ覚えるの大変だよねえ、とかじゃなくて! セリフを言う言わない以前の問題なの。

 それでさーやっぱり、こういうのって子どもの頃からやらないと身につかないんじゃない? 18歳で始めてももう遅いと思ったかつての私の勘は正しかったと思う。うん。

 だがしかし、それでもいいから今からでもやってみるって決めた45歳の私も正しいのです。

 そういえば昔、「演技未経験の10代芸能人に演技をしてもらうとき、まず運動神経が良いかどうかをみる」って話をどこかで読んだことがあり、当時の私は「演技と運動神経ってなんの関係があるんだろう」とぼんやり思っていました。私は演技とか表現力ってどちらかというと頭の良さや感受性にかかわるものなのかと思っていた。

 けれど今にしてみると、演技ってほんと運動神経が9割なんだなと。自分が思うように体を動かせるかどうかですもんね。セリフを言うのだって究極には体をどう動かすかだし。だからアイドルじゃなくても芸能事務所ではダンスや歌のレッスンがあるんだなあって。もちろん、どう演じるかを考えたり役柄の理解については頭を使うことが必要だけれど、それをどうアウトプットするか、それがついてこないと意味がない。

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