10月6日(火)7時間のバスの中で

見たり読んだり
小川たまか 2026.10.06
読者限定

 本日は朝9時から高速バスに乗りまして、一路西へ。

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 7時間乗りました。日本って広いよね。新幹線に乗らないで移動するとそう思います。

 バス酔いする方なのであんまり本は読まず、書く作業もせず、オーディブルを聞いたりiPadで映画を見たりしていました。

 高速バスってトイレが心配だけど、ほぼ1時間おきにSAに止まってくれるので案外安心。いざというときは車内トイレもあるしね。

 さて火曜日は最近見たり読んだりしたものを書く日です。順番に書いていくよ。

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『びわこん・レポート』

 京都でよく一緒に飲んでいる清水美春さんの本が5月に出ました。ゆまに書房から。

 美春さんはもともと高校で体育の先生をしていて、その後、青年海外協力隊でケニアへ行って現地でHIV予防の活動を行い、日本に帰ってきてからは中高生向けにコンドームの授業を行なっている人です。

▼コンドーム伝道師の元教諭、高校生に1万個配布へ「教えずに社会に出す?どんだけ過激やねん」(2021年5月18日/朝日新聞GLOBE +)

 「びわコンドーム」の「びわ」って何って思うやん? 私は初めて聞いたとき何?って思った。琵琶湖の「びわ」なんですよ。琵琶湖とコンドームをくっつけてびわコンドームなんですよ。

 琵琶湖のナマズがコンセプト。京都・滋賀では常識(たぶん)。

これです

これです

 いや、ふざけているように見えるけどね、美春さんのコンドームの授業はすっごくちゃんとしてる。なんで日本でこの授業を始めようと思ったのかや、90分の講義をどのように設計しているかがみっちり綴られています。

 聞いてはいたけれど、いつも一緒に飲んだくれている美春さん(料理がうまいのでいつも美味しいものを食べさせてくれる、なぜか鮨も握れる)が、コンドームについてこんな哲学を持っているんだ!っていう新鮮な驚きがあったのです。

引用)コンドームという小さな道具は、感染症対策でも避妊具でもあると同時に、その社会の価値観や文化、コミュニケーションのあり方を映し出す“鏡”でもある。

 その具体物を前にしたとき、生徒たちは「自分の身体」「相手との関係性」、そして自らの生き方という「性」について、もっと深化した問いを抱き始める。それは、異文化理解や自己理解と同じ構造を持つ“人間の学び”そのものだということに。(引用終わり

 やだ、かっこよ……。もしかしてコンドームをかっこよく語ることについて、日本で5本の指に入るんじゃないでしょうか。

 あと私がほえ〜って思ったのが、90分の講義の中で行われるすべてに狙いと意味があること。例えば、生徒がなるべく視線を動かしやすい環境をつくることで、周囲の反応の違い(それぞれ笑ったり驚いたり黙ったり)を生徒自身が観察することができるようにする、とか。

 私は教員免許を持ってないので学習指導要領みたいなものをよく知らないんですけれども、授業ってこうやって設計されているんだなあと思った。

 ゆまに書房の「せんせいスイッチ」というシリーズから出ていて、教員向けに書かれているのだけれども、私はむしろ、教育にこれまで関わってこなかった人にこそ学びがあるんじゃないかなあと思いました。面白かったよ!

表紙にびわこんどーむくんはいないのね

表紙にびわこんどーむくんはいないのね

 そうそう、本の中では講演を聞いた生徒の感想がたくさん載せられてていて、それも読みごたえがあります。今どきの高校生ってこんな感じなんだな〜という、学び。

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